いま手の届く『勝算』を探して道を切り開くRPG メギド72

久しぶりの更新です。またF2Pのタイトルの紹介でなんだか肩身が狭いのですが、昨年の7月2日 「メギドの日」に 無料配布された楽曲に惹かれプレイを開始して1年が経過しましたのでおすすめの紹介記事を書こうと思います。 それまでに他のプレイヤーさんもだいぶ増え、ゲーム開発に身を置かれている方、WEB上での記事の執筆を続けている方 の良い紹介記事がすでにいくつかある中で書くというのは正直なところ畏れ多いですが、おつきあいいただけると嬉しいです。

クラシックなターン制RPGの中にある特徴的な戦闘システム「フォトンドリヴン」

メギト72の特徴のひとつに敵とコマンドを順に取り合う「フォトンドリヴン」と呼ばれる戦闘システムがあります。 画面中央にランダムな組み合わせで出現する3種類のオブジェクトを自陣・敵陣でひとつずつ取り合って行動していきます。 味方と敵の総数によって出現する数は変動しますが、1セット目を取りきると2セット目が湧き上がってくるので、それを取り切るとターンの開始です。 原則として足元に表記された序数が若い(素早さが高い)キャラクターから順に頭上に近いフォトンを1つだけ使用して行動をして、次のキャラクターに行動権が移行します。 どのフォトンでどういった行動をとることができるのかが敵味方ともにターン開始前に確認ができるので、自分に必要なものを優先して取る、必要性は薄いけれども 敵の厄介な行動のもとになるものを取ってデバフ以外でも行動を事前に制限するような戦い方ができます。 敵の出方や2セット目の配分の偏りを想定して1セット目にどのフォトンをタイミングで取るのか等を考える部分も、個人差はありますが楽しい部分だと思います。

メイン部分の進行におけるガチャを前提としないキャラクターやステージの丁寧なバランス調整

基本無料で展開されるゲームが疎まれる大きな要素の一つとしてよく挙げられるのがいわゆるガチャによる 課金を前提とした難易度や導線としての役割が色濃く出たステージ構成や敵の強さにあると私は思っているのですが、 メギド72では序盤に加入するキャラクターが攻撃、防御、回復、妨害、などそれぞれ攻略に必要な役割を しっかりと任せることができる存在で、つなぎのような強さでゲームを窮屈さを感じることが少なく、 段階を踏んでルールやシステムに慣れて、実感を持って先に進める作りになっていると思います。 ストーリー序盤で加入するどのキャラクターも導入部分や中盤以降も長い間攻略の要になってくれます。 他のF2Pタイトルと同様にキャラクターの育成、希少性のある素材を集めてのレベルキャップ開放や、 ゲーム内でオーブと呼ばれる補助装備品を必要数集めて強化するといった要素もありますが、未強化の状態での実用性が高く、 強化の必要性を前面に出した難易度のステージに重要な報酬が置かれることが少ないのでイベント中の時間拘束も 比較的控えめな印象です。F2Pに色々触れるうちに自身の感覚が麻痺している可能性が否定できませんので、この部分に関ついては本当に触ってみて 許容できそうならということになってしまいますが… クリア済みの常設ステージには入手のしやすいスキップ用アイテムもあるので育成の継続もだいぶ楽にできるところ

楽しみ方がよく見えるという安心感

この節には、筆者の推測や願望、妄想を多分に含んでいるのですが、開発記等に触れるたびメギド72は 商業サービスとしてのゲームであると同時に、運営・開発のチームのDeNA、メディアビジョンのスタッフの方々自身にも、 一個人として自分たちの作ったもののどの部分が、どうなる瞬間が面白い、心地いいと考えているのか」といったことがより 強く、明確にあって、その魅力をできるだけ多くの人が同じようにしっかりと体感できることを目指した形のもののように思います。 「お金を払ったら楽しくなるかもしれない抽選権」ではなくて、そのままの状態でどういうところが面白いのかをしっかり確めることができて、 その先でどうお金を払うのか決められるという観点での主観ではありますが、充実した判断材料を織り込んだ 「体験版 兼 製品版」のとても親切な運営型ゲームだと思っています。

それでも抜ききれなかったF2Pの定番要素

ここまで魅力ばかり書いてきましたが、残念ながらガチャ以外のF2Pらしい制約が本作にもあります。

スタミナ制

ガチャに次いで買い切りに慣れ親しんでいる方の多くに疎まれる要素。 回復方法として時間経過出の回復、ログインボーナス、ゲーム内通貨での購入、いわゆる「石」の消費、キャラクターレベルとは 別に設定されたプレイヤーLvが上がると現在値に最大値分を足して全回復。などがあります。

曜日限定クエス

同上。序盤でキャラクター少ないあいだは曜日を無視できる当日配布アイテムの「呼び鈴」で何とかカバーできる範囲かなと思います。

※期間限定イベント以外で一度全員生存してクリアしたステージは攻略チケットを使用してすぐ周回できるのでスタミナ消化やレベル上げ、育成素材集めは少し気楽かもしれません。

### コンシューマーRPGに縁深かった人にぜひ一度触れてみてほしい一作 直前に耳触りのよくないことを書いておいてからいうのもおかしな話なのですが、ストーリーや戦闘部分をはじめ、 F2P的な制約部分以外ではすごくコンシューマーRPGのような作りになっていると思うので 「往年のシリーズの新作告知ティザーサイトから微妙なスマホアプリ配信決定の流れに」に悲しい思いをした記憶のある方にこそ一度触れてほしい一本です。 「配布石」の何分の一かをスタミナ回復に充ててもある程度成り立つと思うので… 後は気に入ったキャラクターができたら備えて貯めたり少し課金したり。 3000円まして10000円あればフルプライスの約束された名作やインディーズタイトルが数本買えると言われると、 F2Pに身を落としたとはいえ、買い切りで育ってきた身ですのでどうしても返す言葉はなくなってしまいますけれど… 2章3章くらいまで遊んで楽しめたら、1500円か3000円くらいおいて「勝算はあるのでガチャとスタミナ廃止したコンシューマー(買い切り)版出してください」と叫んでください。

#### 既にメギドラルと戦っているモンモン(プレイヤー)の皆さまへ 長くなり過ぎないようシステムの説明も極最小限にとどめてみたのですがどうでしょうか。これはもう少し書いておくべきという項目が ありましたらリプライ等でお知らせをいただけると嬉しいです。

ストーリーとキャラクターなどについてはタガが外れて長くなってしまいそうなので今回は深く触れるのを避けました。 (唐突に『嵐の暴魔と囚われの騒魔』や『魔を呼ぶ狂気の指輪』などの感想文を書き始める危険があったのでもし…もし要望があれば別の機会に)